第3話
第3話 1986年(昭和61年)
全日はジャパンプロレスとの提携、ザ・ロード・ウォーリアーズをはじめとする
NWA、AWA圏の超売れっ子外人選手を招聘し、大当たりの1985年でしたが、
1986年の年が明けるとややマンネリ化したマッチメイクやロードウォーリアーズ
以上のインパクトを残せる選手と試合が少なくなり、見ているこちらもややトーン
ダウンでした。ここから天龍の革命魂に徐々に火が付いていくのでありました。
*全日=全日本プロレス中継、新日=ワールドプロレスリング等の各団体のテレビ
中継のタイトルを省略して表記しています。
1-1 全日 ’86ニューイヤーウォーズ ~後楽園 1986年1月
タイガーマスク特集(vsミル・マスカラス 他)、長州vsトム・マギー
(異種格闘技戦)、鶴田&天龍vsザ・ロシアンズ 他
-2 全日 ’86ニューイヤーウォーズ ~東京体育館 1986年1月
タイガーマスクvsザ・グレート・カブキ、鶴田&天龍vs長州&谷津
(インタータッグ戦)他
2-1 全日 ’86ニューイヤーウォーズ ~札幌、東京体育館 1986年2月
マスカラスvs小林(IWA世界戦)、長州&谷津vs鶴田&天龍(インター
タッグ戦)
-2 全日 ’86ニューイヤーウォーズ ~米国 1985年12月
マーテルvsハンセン(AWA世界戦)*タイトル移動
-3 全日 ’86エキサイティングウォーズ ~日本武道館 1986年3月
全日、ジャパン対抗戦 5試合
3-1 全日 ’86スーパーパワーシリーズ ~札幌 1986年5月
鶴田&天龍vsSSマシーン&高野俊二、長州&谷津vsザ・ロード・
ウォーリアーズ
-2 映画「ザ 力道山」昭和58年松竹
4-1 全日 ’86スーパーパワーシリーズ ~沼津 1986年5月
長州vsゴディ(PWF戦 ~横須賀)、鶴田vsレイス(インター戦)他
-2 全日 ’86スーパーパワーシリーズ ~大阪 1986年6月
ザ・ロード・ウォーリアーズvsSSマシーン&高野、長州&谷津&小林vs
鶴田&天龍&タイガーマスク 他
5-1 全日 ’86スーパーパワーシリーズ ~日本武道館 1986年6月
G馬場vsR木村、天龍vsSSマシーン(UN戦)他
USエキスプレスvsザ・ファビラウスワンズ、マイケル・ヘイズ&ジム・
ガービンvsザ・ロード・ウォーリアーズ 他
6-1 全日 ’86スーパーパワーシリーズ 1986年6月
ザ・ロード・ウォーリアーズ特集
-2 世界のプロレス 1986年7月
ブロディ特集、ミッドナイト・エキスプレスvsザ・ロード・ウォーリアーズ
(NWA世界タッグ戦)他
7-1 全日 ’86サマーアクションシリーズ ~両国国技館 1986年7月
ジョン・テンタ入団発表、輪島情報、ハンセンvs鶴田(AWA世界、
インターWタイトル戦)他
-2 世界のプロレス 1986年9月
R&Rエキスプレス&マグナムTAvsフレア&ジ・アンダーソンズ(NWA
6人タッグ戦)他
8-1 全日 ’86サマーアクションシリーズ スペシャル ~両国国技館 後楽園
1986年8月
ヒロ斉藤vs渕正信(インター世界Jr戦)、タイガーマスクvsザ・グレート
・カブキ(猛虎七番勝負番外戦)、鶴田&天龍vsSSマシーン&高野 他
-2 全日 ’86サマーアクションシリーズⅡ ~伊勢崎 1986年8月
タイガーマスクvsジ・インベーダー3号、長州&谷津vs天龍&サムソン冬木
他
-3 全日 ’86サマーアクションシリーズⅡ ~大阪 1986年9月
長州vs天龍、鶴田vsハンセン(インター戦)他
-4 全日 ’86サマーアクションシリーズⅡ ~鳥羽 1986年9月
輪島ドキュメント、鶴田&タイガーマスクvsカーン&SSマシーン 他
-5 全日 ’86サマーアクションシリーズⅡ ~愛知 1986年9月
長州vsハンセン(PWF、インターWタイトル戦)他
-6 全日 ’86サマーアクションシリーズⅡ ~相模原 1986年9月
鶴田&天龍vs谷津&浜口、長州vsSSマシーン 他
9-1 全日 ’86サマーアクションシリーズⅡ ~大垣 後楽園 1986年9月
天龍&タイガーマスクvs長州&寺西、ハンセンvsゴディ 他
-2 世界のプロレス 1986年9月
リック・ルード&ワンマン・ギャングvsブロディ&ランス・V・エリック、
ザ・ロード・ウォーリアーズ&ポール・エラリングvsバロン・V・ラシク&
イワン・コロフ&クラッシャー・クルスチョフ 他
ザ・ロード・ウォーリアーズ特集、ニキタ・コロフvsマグナムTA
(USヘビー戦)、ワフー・マクダニエルvsタリー・ブランチャード
(NWAインター戦)他
-4 全日 ’86ジャイアントシリーズ ~後楽園 丸亀 1986年10月
輪島最新情報、長州&浜口vsザ・ロシアンズ、天龍&冬木vsザ・ロシアンズ
他
-5 全日 ’86サマーアクションシリーズⅡ 海外遠征&夢の対決 1986年10月
馬場&タイガーマスクvsロニー・ガービン&マグナムTA、鶴田&天龍&
-6 世界のプロレス 1986年10月
リック・ルードvsマーク・ヤングブラッド(WCWA世界戦)、ニック・
ボックウインクルvsボリス・ズーコフ(AWA世界戦)、フレアvsレックス
・ルガー(NWA世界戦)他
10-1 世界のプロレス 1986年10月
Nボックウインクルvsケンドー・ナガサキ(AWA世界戦)、バズ・
ソイヤーvsケビン・V・エリック、ザ・ロード・ウォーリアーズvsレイ・
キャンディ&エド・ガントナー 他
-2 全日 ’86ジャイアントシリーズ ~両国国技館 1986年10月
鶴田vsハンセン(インター戦)、長州vsテリー・ファンク(PWF戦)
-3 世界のプロレス 1986年10月
シープハーダーズvsファビラスワンズ(USタッグ戦)、ハンセン&
ブロディvsティム・ホナー&マーク・ヤングブラッド 他
-4 全日 ’86ジャイアントシリーズ ~七尾 1986年10月
輪島大士国内デビュー戦 vsタイガー・ジェット・シン、長州&谷津vs
ザ・ファンクス 他
-5 新日 闘魂シリーズ ~後楽園 1986年11月
高田伸彦&木戸修vs橋本真也&越中詩郎、コンガ・ザ・バーバリアンvs
-6 全日 ’86ジャイアントシリーズ 海外遠征第1弾 ~米国 1986年11月
輪島vsランディー・マルキー、鶴田&天龍vsトニー・ゼイン&ブロディ
・チェイス 他
11-1 新日 ’86ジャパンカップ争奪タッグリーグ戦 ~ 1986年11月
-2 全日 ’86世界最強タッグ決定リーグ戦 ~後楽園 札幌 1986年11月
馬場&タイガーマスクvs鶴田&天龍、長州&谷津vsハンセン&デビアス
他
-3 世界のプロレス 1986年12月
ザ・ファンタスティックスvsエディ・ギルバート&スティング、
ブロディvsゴディ、フレア&ジ・アンダーソンズvsR&Rエキスプレス
&ダスティ・ローデス(金網デスマッチ) 他
-4 全日 ’86世界最強タッグ決定リーグ戦 ~日本武道館 浜松 1986年12月
馬場&タイガーマスクvs長州&谷津、輪島&馬場vsマーテル&トム・
ジンク 他
-5 世界のプロレス 1986年10月
リック・ルードvsマーク・ヤングブラッド(WCWA世界戦)、ニック・
ボックウインクルvsボリス・ズーコフ(AWA世界戦)、Rフレアーvs
レックス・ルガー(NWA世界戦)他
-6 世界のプロレス 1986年12月
特集:短い試合、変な試合、ブラック・バードvsケビン・V・エリック
(WCWA世界戦)他
-7 全日 ’86世界最強タッグ決定リーグ戦 ~日本武道館 1986年12月
長州&谷津vsザ・ファンクス、ハンセン&デビアスvs鶴田&天龍 他
12-1 世界のプロレス 1986年12月
WWF特集、ハルク・ホーガンvsポール・オンドーフ(WWF世界戦)他
-2 全日 ’86世界最強タッグ決定リーグ戦 夢の対決 1986年12月
ハンセンvsテリー・ファンク、長州vsマーテル、鶴田vsDFジュニア
ルチャ・リブレ、N・ボックウィンクルvsラリー・ズビスコ(AWA
世界戦)、Rフレアvsリッキー・リー・ジョーンズ(NWA世界戦)、
アブドーラ・ザ・ブッチャーvsブロディ(金網デスマッチ)他
-4 全日 新春プロレススペシャル 1987年1月
’87新春ジャイアントシリーズ ~後楽園
輪島海外遠征情報、スーパーヘビー級バトルロイヤル、鶴田&天龍vs
-5 世界のプロレス 1987年1月
ケビン・V・エリックvsザ・グラップラー、R&Rエキスプレスvsジ・
アンダーソンズ(NWA世界タッグ戦)他
-6 朝までスポーツ 1987年
’81新春ジャイアントシリーズ
1986年はこんな感じで刻々と過ぎていきました。やはり全日推しの小生はビデオも
全日の試合が多く、それ以外ですと世界のプロレスは毎週欠かさず撮っていました。
新日もこれはという試合があるときにはポッと顔を出し、前田、高田、越中が
頑張っていた試合が残っています。シュート系の格闘技色の濃い時代ですかね!?
どうも前田、高田が台頭してきてからの新日は見る機会が少なくなりました。でも、
確かこの頃、高田対越中のジュニアのタイトル戦を後楽園に観に行った記憶が
あります。長州率いるジャパンプロレス軍もだいぶ疲れを見せており、年明けの
1987年には全日離脱と相成ります。長州の心の師匠であるマサ斉藤とも全日提携後
ほとんど試合に出ておらず、そのうち古巣新日で猪木との抗争が始まり、長州の
郷愁を誘ったのでしょう。でも、その後の全日本が日本人抗争でますます面白く
なっていくのを誰が想像したでしょうか?!キーパーソンは輪島大士!?
次回は1987年(昭和62年)をご紹介していきます。馬場、猪木の次世代の活躍が
水面下で動き始め、時間をかけてゆっくりと熟成し、華開く過渡期とでも言える
1年になるのではないでしょうか!? お楽しみに!